菩提峠ー二ノ塔ー三ノ塔ー烏尾山

hiking
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二ノ塔三ノ塔というとヤビツ峠から丹沢表尾根塔ノ岳へ向かうその途中の山で有名だ。
この表尾根からの塔ノ岳コースは我ら(とは誰か?)日帰りハイカーのあこがれだ。

大体のハイキング書籍や神奈川県の登山ガイドではこのコースは人気ながらその行程の長さや危険度で中級以上どちらかというとベテラン向けとなっている。
時間のとれないお手軽ハイカーの僕には夢のコースなのだ。いつかは行きたいと。
体力の衰えを感じる昨今、そろそろ行かんとなぁ。

で、本日はそのリサーチというか前哨戦というか途中まで行ってみよう作戦だ。
三ノ塔、もしくは烏尾山まで行ってみよう。

結局烏尾山まで足を延ばした。
まず本日は先にコース地図をのせるべか。
右の一番下のところが菩提峠の駐車場、出発地点で下のルートで登って上のルートでおりてきたってわけだ。二ノ塔から烏尾山まではピストン

標高のグラフをみると一番高い1200mのところが三ノ塔。そのあとストンと降りて真ん中のポッコリしたところが今回の終点烏尾山。つまり登ったり下りたり。

じゃぁ登り始めるっす。
いつものごとく登り始めはもう11時に近いという、あいかわらずののんびりな体たらく。
なんせその前に途中の菜の花台展望台に立ち寄っちゃったりして花見を。どうせ山に登るので展望台には登らんかった(体力温存)
ちなみにここのトイレは比較的きれいなのでおすすめ(チップ制)

はいいよね。

その後護摩屋敷の水という名水ポイントにも立ち寄る。
秦野市の観光案内では「京浜地区から水を汲みに来る人がいるほど評判で、水汲み場から人の姿が絶えることはありません」とあったが、誰もいなかった。

山登るのに万一ぽんぽん痛くなっちゃってもいけないので、味見程度いただく。
日本一の名水に選ばれたこともあるらしい。ほー。

いかんいかんだから11時になってしまうんだ(家の出発が遅いんですがね)
菩提峠の駐車場に向かう。けっこう広くて数十台は停められる。ヤビツ峠の駐車場はほぼ一杯だった。
車を停め、目の前のこの標識のところから登り始める。ほほぉ日本武尊ってヤマトタケルだ、その足跡があると。そりゃ見ておかなきゃ。

杉林をなかなかの急登、まだ雪がところどころ残る。特に雪対策がいるほどでは無いけれど、ぬかるみは結構あった。ぐにゅっと滑らないように。

杉の梢からポタポタとたまにボタボタと雪解けの雫やヘタしたら雪そのものが落ちてくる。
それを避けつつ(いや避けられないだろ)えっほえっほと登る。もちろんなまくらな体にはそこそこキツイ。

それでもやっぱ初めての道を登るのは楽しいね。特にこのルートはところどころ景色は見れるし、背後には大山がどーんだし、いい。

こっちは秦野の街かな。

途中の瘦せ尾根で木が根こそぎ何本も倒され道をふさいでいた。

物凄い風が山を駆け上がってきたんだろう。尾根がちょうど吹き抜けるポイントだったのか。
おととしのあの凄まじい台風の爪痕かな。
跨ぎながら登っていく。通るには特に問題はない。

尾根の下の方までたいへんなこった。。

一時間ぐらい登ってすっかり忘れてたころに日本武尊の足跡が。

鳥居には「奮跡の杜」とあった。

しかしうろうろしたが、どれが武尊の足跡かわからなかったので、あきらめてきっとこの辺の大きな岩で囲まれているのが全部足跡なんだよ。でかいねーとかそんな感じに無理やり納得して先に進んだ。

ま、まぁ見ようによっちゃ巨大な足跡に見えなくもない?

後で調べたらどうやら本当に足跡大(少し小さめか)の穴が岩にあったらしい。穴には水が溜まって(湧き出て?)つきないと。
・・見逃した。

日本武尊の足跡を過ぎるとすぐに大音沢ノ頭の分岐点。
この標識はちょっとうっかり混乱しちゃうんじゃないかな。たしかに右も二ノ塔尾根道だと言えばそうだけど、二ノ塔自体は左。書き足しの矢印が消えかかってはいるがあることはあるけど。
右へ行けばひたすら降りて行ってしまうので菩提峠・足跡方面から来た人はこの標識の指す方向とは逆に登ってください。まぁここ下る方角は山などないから、すぐわかるっちゃわかるだろうけど。

ちなみにここからの眺めもとてもいい。

そしてまたえっほえっほと登ると二ノ塔到着です。
いやー。なかなか。

休憩テーブルもありますがまだ一つ目のピーク、ここで休んでては帰れなくなる。。雪も乗っかってるし。先へ急ぎます。

あれだな三ノ塔、近い近い行ったるで。

しかし下りたくなぁい。下ったらその分登らなきゃいけないから。。あそこまで橋を架ければいいのに(これはこのあとも何度か思った)

はい下ったら登る。。

木道で階段もしっかりとしていて歩きやすいです。これは登山客が多いため踏みしだかれて自然が壊されてしまうのを防ぐ意味があります。土の上を歩きたいとかワガママいってせっかくの木道からそれないように。最低限のマナーよね。壊したものは戻せないのだら。

もう三ノ塔ですが(二ノ塔からは20分くらい)、げげん、まだこっから塔ノ岳までこんなにあるのか。。

三ノ塔到着です。
ここは広いし見晴らし絶景!その上休憩小屋まである。なんせ風が冷たい。寒い。
今日こそカップヌードル日和なのにコンロ持ってきてません。ビストロにはなれない。。

大山もどーーん。素敵です。あそこまで橋かければいいのに。

これが休憩所。あたらしく建て直したみたいで綺麗です。横はガラス張りで、山々を眺めながら弁当が食べれます。すばらしい。

チップ制トイレはあったのですがなんと3月までは凍結防止で使用不可。うちの奥さんはそれにチップ(100円)をチップ入れに入れた後に気づきました。チーン。

ここでおべんとタイムにするか協議したのですが、行くならもういっこ先、烏尾山まで行って食べるかと先へ進みます。
丹沢表尾根縦走はこうやって連なる山々を登ったり下りたりして進むのです。
ちなみに塔ノ岳までは
二ノ塔ー三ノ塔ー烏尾山ー行者岳ー新大日ー木ノ又大日ー塔ノ岳
となっております。

んじゃ烏尾山へ向かうかの。
ん?

ずいぶん下に山小屋が見えます。あれが烏尾山ですな。距離は近い。
つまりこの連なりをいくわけです。上の順番に山々があり、その先に塔ノ岳です。
何度も言いますがあこがれの塔ノ岳。ああ、遠い。ガンダーラか。

さっさと行きます。腹へります。

また下って登るわけです。まぁしかも戻ってくるんだから、ほんともの好きよねぇ。

ここは結構雪あるね。

途中お地蔵様烏尾山、その先の塔ノ岳を眺めています。このお地蔵様のところを左にカーブすると急な下りになります。つうことは帰りは急な登りってわけだ。お地蔵様よろしくお願いします。

着ている服や帽子がよく変わるそうです。おしゃれですな。

我々はあそこへ向かいます。
やっぱり橋を架けてほしい。。

この辺が今回のコースの一番スリリングなエリアかも知れない。ザレた岩場で鎖場もあります。梯子も。

痩せ切った尾根も。

その痩せ切った尾根まで降りてきたら次は烏尾山までさあ登れ。わかっておったけどね。。

階段が続いていく。。。

といってもさっき見た通り三ノ塔よりずいぶん低い。楽勝楽勝。
いや帰りはその三ノ塔までまた登るんですけどね。。

烏尾山頂上到着!

山小屋がありましたが閉鎖しています。休日だけなのかもしれない。山小屋の後ろはいま来た三ノ塔。そうあとであそこに戻るのです。。

広い!しかし人っ子ひとりいない!

連なる山々、ど真ん中一番高そうなのが塔ノ岳(たぶん)
山小屋が頂上に見えます。
我らひよっこ日帰りハイカーはここでリターンだ。帰れなくなっちゃうからな。
もういい時間だ。

ああ、いつかあそこへ。


しかしこの烏尾山は寒々しい。いや寒い。風が吹き抜ける。
誰もいないし。
僕はそうそうにハダカになり汗の染みたシャツを脱ぎまっさらのに着替えたのですが、奥さんは着替えられず。どうせだぁれもいないのだから、エイっと着替えてしまえばいいのに。
いや三ノ塔から見下ろしてっかもしれないな。
やはりチップ制のトイレがあったが、扉をあけるなり「うーん無理」って。今回は学習してチップはまだ入れていない。

結局寒い寒いと奥さんは震えるし、せっかくなのに隣の三ノ塔から見下ろされるロケーションもなんだかなぁなのでおべんとタイムは三ノ塔に戻ってにします。

景色はよいですけどね。

この辺りは馬酔木(アセビ)が綺麗だった。馬酔木が多い山は鹿が多いのだそうだ。アセビ自体は毒があり、動物が食べると酔ったような中毒を起こす。だから食べない。すると他の草木が食べつくされアセビが繁栄するってことらしい。
微妙に色の違うアセビ達。

下った階段は登らねばならない。ええわかってますとも。ひぃひぃ。

三ノ塔の小屋が見えてきた。はらへった。

三ノ塔に戻れた。ほんとばてた。

山小屋(休憩所)の中は風がなく寒くない。こころおきなくコンビニのおにぎりとおいなりを食す。
うまい。歩いたあとはほんとうまい。熱い豚汁かなめこ汁があれば最高なのだが。
休憩所は、というか三ノ塔山頂にはもう誰もいなかった(午後2時半ごろ)

生き返ったらさぁ帰路につくぞ。

といっても下ってからまた二ノ塔を越えるため少し登るんですけどね。。
向かいが二ノ塔。ああ橋を。

これは必読!丹沢の成り立ち、以前なにかで読んだことあったけど大変興味深い。
丹沢ははるか南の海からやってきたのだ!

行きとは違うルートで二ノ塔より降りてきたが結構長くて地味につらい。ザレた下り坂多し。まぁぬかるんだ杉林の急坂よりいいか。

あれぇこんな長かったっけぇ?と思い始めたころ林道が見える。林道へ出ればあとわずかでゴール。

月もでてきてるぞ帰ろ帰ろ。

このゲートの向こうが車を停めた菩提峠駐車場。ゴーーーール。
おつかれさまでした。

いやー丹沢楽しいなぁ。また来よう。
そして塔ノ岳も!

コメント

  1. […] ひさびさの低山ハイキング。といっても先月3月23日の三ノ塔以来、そんなひさびさじゃないか。ということで、本日は神奈川100名山にもある宮ケ瀬の高取山と仏果山二つ登る。近くに経 […]

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