観音崎公園

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神奈川県は三浦半島の東側、東京湾が太平洋にでるその出口に観音崎は突き出ている。
東京湾を望む要所ということで、江戸幕府のころから台場が築かれ、現在も旧日本陸軍の砲台跡などの遺跡が残っててちょっとした非日常な雰囲気を醸し出している。
海岸ではテントやターフを設営をしてバーベQしたり、のんびり読書をしたり、子供たちと磯遊びをしたりとそれぞれ楽しそうに過ごす人たち。
山の方へ登れば、きれいに整備された広場とお花畑。そして美しい横須賀美術館が隣接していて、こちらもゆったりとした時間が過ごせる。

都心からもほど近く、公園の駐車場は土日祝を除いた平日はなんと無料という太っ腹で、色々な楽しみ方ができるおすすめ穴場スポット(穴場じゃないのかな)です。


いやー、あのとんでもなく暑かった夏も9月になるとちゃんとおさまってくるようで、だいぶ過ごしやすくなったね。それでもまだまだ水着姿も見られますし(うふ)、海へ入ってる人もちらほら。

こないだここへ来たのは夏前の6月。どうだろうか、雰囲気は変わっただろうか。ぶらぶらと彷徨ってみる。

まず海岸入り口付近、6月にはハマダイコンが茂っていて、今回みっけたらその豆と大根を食ってやる気まんまんだったが、
きれいに無かった(公園内での採取はご遠慮下さい)。

そのかわりノブドウがはびこってた。こいつらどこにでも侵略してくるな。実はきれいだけどね、食べられないまずくて。

このまま海まで伸びてウミブドウになるのだろうか。。


あと引っ付き虫のオナモミのでっかいのが大きな顔している。オオオナモミもしくはイガオナモミっていうそうだ。
葉っぱや実がでっかいからオナモミじゃないかと思ったよ。こんなのにひっつかれたらカラダ重くなりそうだ(オオゲサ)

見上げれば観音崎灯台。日本で最初の洋式灯台。

海岸には彼らもはびこる。ラセイタソウといって海岸っぷちに生えるらしい。ヤブマオに似ているけどさらにゴワゴワかな。天ぷらで食べれるって、なるほどよさげ。

少し海岸の岩場を歩く。貝殻ビーチコーミングしたが、やはり岩場では生きた貝(おもにヒザラ貝)とフナ虫ばかりでこれといったエモノはなかった。どうでもいいけどヒザラ貝とフナ虫って兄弟のように似てるよね。ヒザラ貝も食べれる。苦労のわりに実入りは少ないが。

いいね。海はいいね。山もいいけど夏(もう終わりだけど)は海!
はやくもコンビニで買ったお稲荷さんと梅じそおにぎりを食べる。
うん海はいいね。

海へのびてく蔓はオオバグミもしくはナワシログミ。そのあいの子もいるそうだ。
どこまで伸びる、グミよおまえも海にあこがれるか。

海辺にめだつハマカンゾウ。花まで食べれるそうだ。食うことばっかりだな。。

食ってみたい。。



海はいいね。

こっから海っぺりの遊歩道は工事中で抜けられなかった。ならば灯台へ向かう階段を上って行く。
ここもいいんだ、地層がくっきり模様を描いてて、シダが繁っててね。

うっそうとしたところもあって、いい。木と木の間に海が見えたりしてね。

登りつめれば灯台だ。白亜にそびえてかっこいい。初めての人は灯台に登るといい。
有料なので今日は入らない。お、お金がないわけじゃないぜ!

それでは灯台の手前の岩の割れ目のような道に入り込み、今度は下っていく。
地層にそってウソみたいにがんばっちゃってる根を観察できる。

まさになんかの標本みたいだな。


こないだ来たとき(6月)はハアザミ(アカンサス)が高々と首をあげるようにいくつも咲いていたのだけど、すっかりなくなっていた。
白いツユクサのトキワツユクサの群れ(その時初めてみた)が覆いつくしていた場所もかぶさるように他の草々が繁っていた。

違う場所みたいに見える。変わらないのはイヌビワだけ。

ちなみに前回のおなじとこの写真はこんな感じ。

6月23日ハアザミ(アカンサス)
6月23日トキワツユクサ

数か月でほんと違うねぇ。
なんつって最近の野草観察マイブームが無かったら感じなかったかもね、去年の僕では。気づかずに通り過ぎるね。

さらに下っていくと、兵役の遺跡が雰囲気あるー、ここも好きだ。ジブリの世界観みたいじゃない?軍事的なものではあるのだけど。草の生え方がいい、廃墟って感じで。逆に平和だ。

やがて下りきると車道にでる。右をみれば駐車場方面に抜けるトンネルが。
今日はトンネルはくぐらず車道にでてまたすぐ登る道をいく。トンネルの上を通って向こうの山へ。整備された公園がある。

バッタが出迎える。なんかブリキかなんかで作ったおもちゃみたいだぞ。

こうしてよく見ると右足がおかしいな。だから逃げないで写真が撮れたのか。

頂上付近には戦没船員慰霊のモニュメントがある。

ミズヒキの群生。
ちょこっちょこっと生えてたほうが、この花は趣があるな。こう群れられると。。
そしてどっちにしろ写真とりにくい花だな。

そして開けた「花の広場」へ。ここは花壇が整備されている。
今回のお気に入りは、この白い花。なんせいい匂い。好きな花の香りベスト3にはランクインさせたい。

ジンジャー・リリー、またはハナシュクシャというようです。ジンジャー!生姜かよ!って思ったら生姜科ではあるけど違うものののようで食べれそうにありません。
花は終わり掛けだったかもしれないけど、匂いがねほんといいのよ。甘くゴージャスではあるんだけど、ユリとは違ってどこか爽やかな感じ。ドルチェ&ガッパーナの匂い(うそ)

手前の赤いこれはカンナかな。ニワトリじゃないよな。橋本環奈でもない、だろう。

コキアも植えてあった。見ごろはもうすぐだろう。

花の広場で見られたその他の草花。

ヒャクニチソウと虫たち

広々できもちがいいで。

さて先へ進もう。

白い綿毛と赤紫のムラサキニガナ。花は終わったみたいだけど。

なかなか印象的。

さらに下ると三軒家園地。この辺も砲台跡など明治の軍事施設遺跡がみどころ。レンガとコンクリートでつくられていて雰囲気あるよ。
徐々に風化しているようで、やがて森に飲み込まれる部分が増えそうだ。

そして今日の散歩コースは横須賀美術館のところに出る。ここも開けてて、海からの風もよくのんびりするところだ。

今は上田薫展をやっている。今回はスルー。知らない人だったし。

こういうスーパーリアルな絵を描いた人らしい。おもしろそうだけどな。でもこういう絵って「スゴっ」以外どうすればいいのかわからないな。

あ、スゴっでいいのか。

美術館に出たら、あとは海沿いに駐車場に戻る。ちょうどカメラの電池が切れた。充電してくるの忘れた。

歩いたコースは3キロちょい。大したことないな。

園内にあった地図も参考まで。




その他の見かけた草花

ママコノシリヌグイ継子の尻拭い)というらしい。あんまりな名前だな。イヌノフグリばりにあんまりだ。由来はトゲトゲがあるのでこれで継子の尻を拭ったらさぞ痛かろうってことらしい。あんまりすぎる。韓国では「嫁の尻ふき草」
なんてこった。

これもあんまりな名前、ハキダメギク(たぶん)

センニンソウ。別名「ウマクワズ」。触るとかぶれることも。

エビヅル。ブドウの仲間。ノブドウと違って食べられるらしいが、実は見当たらなかった。葉の上になんか白い毛をまとっている。

青々としてつややかな葉っぱだなぁと思ったらヤブソテツだそう。ソテツというがソテツじゃなくてシダ植物。裏返してみたらウワぁシダだ。
シダの世界はこれまた深淵そうなので、野草観察未熟者には荷が重い。遠巻きに見ることにする。
いづれはシダ、か?(ないなー)

毎回、なんの役にもたたないとわかっていながらつまんできてしまうヤブショウガの実。なんか好きなんだよなー。ちょっとこんなにたわわだとキモいけど。

ヤブショウガの花

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