2016年アメリカ映画 原題は「Mine」
主演がローンレンジャーを演ったアーミー・ハマー。
話はどこか砂漠の国でテロリストの暗殺の任務に就いた狙撃兵が、暗殺に失敗し反撃をうけ撤収しているうちに広大な砂漠の地雷原に入り込む。相棒は地雷で足を吹っ飛ばされる。
主人公のマイクも地雷を踏んでしまい、一歩でも足を動かせばお仕舞いっていう極限状態のシチュエーション。
地雷を踏んで動けない、なんとその設定だけの映画だ。シチュエーション一本勝負。
救出部隊が来るのは52時間後。砂漠の真ん中、砂嵐、足の下は地雷で動けず、相棒は死に、さらに夜には狼の群れが襲い掛かる。もう僕なら一瞬で絶望死だね。昇天するね。
52時間だぞ。2時間も持たないよこんな砂漠じゃ。しかも実際は52時間後に「遅れてあと17時間かかる」とか言われちゃうし。。
なんともシンプルな映画。砂漠の真ん中に突っ立っているしかない男。これだけで引っ張るんだから主人公がハマってなければ持たない。その点ではアーミー・ハマーはかなりハマってた。
あとひょこひょこやって来る砂漠の民のベルベル人の男ね。よいキャラだったね。
彼は言う。「なぜ一歩踏み出さない?」地雷を踏んでんだよ!
しかしこの言葉こそがこの映画のメッセージ。
「一歩を踏み出せ」
この極限状態でマイクの少年期の父親とのトラウマや、その後大人になってからの攻撃的な性格、その性格による恋人との悪化していく関係、そういうのがフラッシュバックする。幻想として砂漠に現れる。
この映画は「前へ進め」というシンプルなメッセージをシンプルな舞台設定で表した映画。最後のシーンでも前に進まなきゃ先はないんだよってふうに終わってる。
あまりのシンプルさで賛否があるだろうが、たまにはこういうシンプルな映画もいいだろう。細かいリアルさは気にしなくても十分この映画のよさを感じられる。
とはいえ、も少しシンプルに尺を短くできたかな。。
砂漠の民の娘のエピソードはズンときた。
足元は気をつけようね。犬の〇ンとかね。
![](https://tsuna-lust.net/wp-content/uploads/2021/02/alone1.jpg)
マイ点数 7/10点
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