イントゥ・ザ・ストーム

B級
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パニック映画、ディザスター映画(災害映画)で、アメリカならではの竜巻映画。
2014年製作。

竜巻映画といえば「ツイスター」だろう。あれは迫力があった。竜巻用シェルターが実際あるっていうのは聞いたことあったけど、まじかよアメリカはあんなのがぐるぐるツイストしてんのかよ怖えな、と怖かったもんだった。
「ツイスター」のストーリーは命知らずの竜巻追跡調査隊が竜巻に挑む!ってことで、幼少期に親を竜巻で失って大人になって竜巻研究に情熱をかける主人公とか、その主人公(女性)が夫に離婚をせまられてるとか、でも竜巻の危機を命からがら乗り切ってなんだか元サヤに収まるとか、そんなストーリーもあるにはあるのですが、そんなん関係なく竜巻。ただただ竜巻。すごかった。
まさに竜巻を見るための映画でした。

そしてこの「イントゥ・ザ・ストーム」。「ツイスター」の焼き直しは否めない。
まぁ「ツイスター」から16年も経ってます。CGの進歩はそりゃすごいでしょ。しかしあのツィスターを超えるなんてできるかなー?

結論からいえば、すごい。ド迫力。ツイスターにも負けない。
校舎なんて一瞬で消し飛ぶし、空港にあったジャンボジェットだって紙飛行機のようにひらひら舞います。

圧巻はガソリンを吸い上げた竜巻。みるみるまさに火柱になる、炎のツイスター。いやあ、すごいイマジネーションだ。

「ツイッター」のころよりも映像技術がはるかにアップしてるのもそうだけど、ここ最近世界中で異常気象だから現実の竜巻もはるかにパワーアップしてるだろうと身につまされるので、なんともリアル。

「イントゥ・ザ・ストーム」では手持ちカメラやスマホ(?)でも撮影をしているという風になっていて、それが工夫でもある。現代風である。
youtubeで一山当てようとするアホとかね、なるほど今ならおるおる。
手持ちカメラで1人称視点なので臨場感をさらに出るし、それがストーリーにつながっている。
しかし少し中途半端感はあったけど。
もうちっと上手く演出できるよね。

肝はやっぱり竜巻だ。正直竜巻映画のストーリーはこんなもんでいいんだ。竜巻映像のすごさだけで勝負できてしまう。

でもあの311の自然災害を目の当たりにして、こういうパニック映画の見方は変わったな。画面に映っているものはもっともっと身近で悲惨なんだと。やばいんだよと。

ラストシーンで最初のころはチャラチャラして「将来はセレブになってチアガールと結婚するんだ」みたいなことを言ってた高校生が災害後
「遠い未来よりも1日1日が大事だ。毎日の積み重ねさ。ぼくは生きている。それだけで十分だよ」
とカメラに向かって話すところとかはなんかよかったね。

まぁいくつかあったロマンスフラグ(遭難して死にそうになった高校生の男女二人、そしてその高校生のお父さん(ヤモメ)と母子家庭の竜巻研究者)も回収されず終わった。ま、大災害直後だもん恋愛に行かないほうがリアリティか、いやいや映画なんだからそこのロマンスはいいだろ。

あと死亡フラグがバリ3で立ってたはずのあほあほユーチューバーがあの竜巻に巻き込まれたのに木に引っかかって助かってたってのも現実的ではないお笑いのオチだった。
でも最後はこんなあほあほでも死ななくてよかった、そういうシナリオでよかったと思えたな。

マイ点数 7/10点

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