マジやられたぜ
この曲を知ったのは僕らの世代、皆あのカヴァーでだろう。
ヴァン・ヘイレン (Van Halen)のデビュー曲だ。
すべてのガキ共のハートをがつんと掴んじまった。ぶっとんだなもう。
なんとも印象的なリフ。リフってのを僕が初めて意識した曲だったな。
それと裏から入るイントロ。ズザザズザッッズザザザズザッッって始まったギターが歌が始まるとザザズザッッズ、ザザズザッッズとなるという、わかりづらいか、聴けばわかる。
まぁそういうトリッキーさも含めて洋楽すげーって少年T(俺)はやられたわけですよ。
そのころの僕の音楽のジャンル分けと言えばロックだなんだっていうより、邦楽or洋楽みたいなざっくりだった。
洋楽すげぇ、みたいになってたね。
そいでしばらくしたらヴァンヘイレンのはカバーでこの曲はキンクスってのが元らしいわよってことを知ってさ、そのキンクスを探したわけですよ。
その頃は今みたいにYOUTUBEなんかもちろんないからさ、探すのはレコード屋。
だけどガキにはなかなかレコード(LP)って高いわけよ。だからそれこそ真剣勝負の命がけでレコード買うわけ。
なんで今日はオリジナル、キンクスのユーリアリィガットミー。曲の終わりについてるのはなんだかわからぬ、ご愛敬。
ほんとのことをいうと、少年Tはキンクスのファーストアルバム「KINKS」(アメリカ版は「You Really Got Me」)を聴いた時、最初がっかりしたんだ。なんせ命かけてるっていったろ?
やっぱりヴァン・ヘイレンから入ってしまったからさ、ギターの音とかデビッド・リー・ロスのあのやばい歌とか、バンドのルックスとかそっちのほうが強烈じゃん?本家のキンクスは少し物足りなかったんだな。んーなんかおとなしいな、思ってたんと違う・・みたいな。
でも中学生だからさもうレコード買えないじゃん。それ聞くしかないじゃん。
ヴァン・ヘイレンのほうのは誰かにカセットにとってもらって、それはそれで猛リピートで聴いた。
で、このキンクスのアルバムもよく聴いた。聴くしかないじゃんだって買っちゃったんだもん(しつこい)
そのころはLPをかけるのは厳かな行為だったんよ。まずビニールのカバーとって、ターンテーブルにかけて、ちょっとレコードクリーナで拭いたりして、すこし緊張しながら針を落とす(キズつけたら大変だ!)
するとね、だんだん気に入ってくるわけよ。
なんせ生まれる前の曲よ。それがもうこんなカッコよくギターばりばり前面で、このリフ。リフ一発で後世まで語り継がれる曲でしょ。イントロドンでみんな正解だ。
そしてサビへの進行もなんつうかそれまでにない感じじゃないすか。なんともたとえようのない、強引というか、強引だなそれ強引ってやつだ。ただスライドして音階があがっていっただけのメロディがサビだぜ。すごい力技。
それとコーラスね。ワルの感じがでてないか?キッズが惹かれるワルの魅力ね。
歌だけじゃなくバンドっていうのを、その頃ようやっと認識し始めたんじゃないかな。それまで聴いてた歌謡曲と違うものをね。
これ(キンクス版)聴くようになってから、おなじ60年代のビートルズやストーンズにも興味を持ち始めた。
しかしこっから入ったからか、やっぱりアクの強いストーンズ派になっていったんだろうかな俺は。ビートルズ派かストーンズ派かっていったらストーンズだったもんな。もちろんどっちも好きだけどね。
今ビートルズだストーンズだって言ったけど、同じころのバンドであるキンクスはその二大バンドに比べると地味な感じだ。とくに僕の周りでは地味だった。
でもこの曲だったり、「All Day And All Of The Night」はのちのハードロックにどれだけ影響をあたえただろう。
キンクスのすごさはその幅の広さだし、インパクトだ。
ビートルズよりも先にインド音楽を先にとりいれた 「See my friends」(ザ・フーのピートタウンジェントはこの曲を聴いた時『神よ、彼がまたやった。彼は何か新しい物を発明した』と思ったらしい)、「Sunny Afternoon」・・・このままではキンクスの全曲紹介になってしまう。
まぁとんでもなく美しい曲「Waterloo Sunset 」とかもあるし、またそれはそれで紹介しよう。
なんせこの曲で僕は音楽にヤラレタんじゃないか。違うかもしれないけど(KISSとかあったからね。。)そうだろうということで、このサイトの名前「Really Got Me」はここからとっているのである。
歌詞自体はたいしたことは言ってない。お前にやられちまってなんも手につかないぜーみたいな。
ではヴァンヘイレンのほうのも。
口パクで当てぶりだけど。
デヴィッド・リー・ロスのなんとヤラしくアブないことか。。ファッションとか。。
キンクスの曲から15年たってのカバーだ。進化か。。
俺もこの辺から音楽にはいっちゃ、まぁこういう大人になっちゃうよな。。。
コメント
[…] You Really Got Meはキンクスのカバーでそのことは前に書いた(こちら)。そして恥ずかしながら当ブログはそこから名前をいただいている。三つ子の魂百まで、じゃないが多感な頃に染み […]