帰り道の恋

つれづれ
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今日の帰りの東横線。僕の向かいに座った彼女は10人に聞けば9人がキレイだというだろう。
ノーメークの米倉涼子みたいな感じだ(見たことはないが)

その彼女は座るとおもむろにスニーカーをぬぎだした。涼しい顔で。そしてバッグからうまそうなタマゴロール(自家製か、ラップでくるんでいた)をとりだし足を揺らしながらほうばりはじめた。
なんつうかそれがそのくせ下品じゃなくって、やっぱり目が離せなかった。離したら負けだ。
ふと彼女が正面を見て僕と目が合ったとき思わず目を逸らしてしまった。ああ負けだ。僕は負けてしまった。

そのうち混んできて僕の前に人が立ち彼女は見えなくなった。
疲れてたので寝ちまおうかとも思ったのだけど、たまにちらっと見える足先が気になり(とくに親指と人差し指の先がうつくしかった)目をつむれなかった。

彼女は日吉で降りていったのだがもう姿は人込みでちゃんと見えなかった。

恋は終わった。

#つれづれ

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